中國(guó)國(guó)際航空公司日本支社と人民網(wǎng)日本株式會(huì)社が共同で主催する「心に映る中國(guó)」日本人がとらえた中國(guó)フォトコンテスト2024の作品募集が3月18日から正式にスタート。コンテストでは、「撮影者は語る」と題し、撮影者に寫真を撮影した過程で得られた事柄や中國(guó)の印象、感じたことなど紹介する。今回は「心に映る中國(guó)」日本人がとらえた中國(guó)フォトコンテスト2022で「エアチャイナ特別賞」を受賞した和中清さんにインタビューした。

和中清さん

経営コンサルタント。

1991年より日本企業(yè)の中國(guó)での事業(yè)協(xié)力に攜わる。中國(guó)経済関係の著書は「中國(guó)市場(chǎng)の読み方」、「中國(guó)はなぜ成長(zhǎng)し、どこに向かうか、そして日本は?」など多數(shù)。

70歳を過ぎて中國(guó)の自然に魅せられ、仕事の傍ら「感動(dòng)中國(guó)100」のサイトを運(yùn)営。中國(guó)の100ヶ所の訪問を目標(biāo)に現(xiàn)在も活動(dòng)を展開中。

Ｑ：素晴らしい撮影作品とは？

撮影する人がその瞬間に感じた自然の美しさや対象への撮影者の思いを素直に表現(xiàn)できた寫真、また自然なままの寫真が個(gè)人的には望む寫真です。

また一時(shí)、一時(shí)の瞬間が大切なので運(yùn)や偶然も重なりますが、瞬間を逃さないように映せた時(shí)にすばらしい寫真が撮れるのではないでしょうか。

Ｑ：思い出に殘る作品は？

2018年10月、四川省第一の高峰、標(biāo)高7556メートルの貢嘎（コンカ）の麓の氷河、海螺（ハイロウ）溝に行きました。周囲の雪峰は厚い雲(yún)に覆われ貢嘎は見えませんでした。しかし氷河を歩きながら後ろをふりかえると、ポツンと點(diǎn)のように青い色が現(xiàn)れました。青い點(diǎn)は次第に大きくなり、額縁の絵を見るかのように貢嘎の峰々が現(xiàn)れました。壯大な大自然のドラマの一コマでした。そんな貢嘎を再び見たいと思い2022年10月、貢嘎のビューポイントの一つ、冷嘎措（ロンガソ）に行きました。冷嘎措は標(biāo)高4500メートルにある小さな湖です。貢嘎が湖面に映ることで知られています。湖面の向こうに聳える貢嘎の崇高さに心をうたれ、夕日に映える貢嘎を見て暗くなった山道を降りました。

四川省甘孜蔵（カンゼ?チベット）族自治州で、額縁の絵を見るかのように現(xiàn)れた貢嘎山（ミニヤコンカ）の峰々（撮影 · 和中清）。

貢嘎山（ミニヤコンカ）と「貢嘎の目」と呼ばれる湖「冷嘎措」（ロンガソ）（撮影 · 和中清）。

夕日に映える貢嘎山（ミニヤコンカ）（撮影 · 和中清）。

また私の思い出に殘る寫真はたくさんあり、強(qiáng)いて上げれば、一つは、四川の亜丁で登山道を登り、目の前に現(xiàn)れた牛奶海のエメラルドグリーン。その湖を見た時(shí)、思わず涙が浮かびました。そして、四姑娘山の頂上付近、稜線に浮かぶガイド、今年1月の吉林で撮った霧淞島の霧氷などです。

四川省甘孜蔵（カンゼ?チベット）族自治州稲城県稲城亜丁景勝地にある牛奶海（撮影 · 和中清）。

四川省阿壩蔵（アバ?チベット）族羌（チャン）族自治州にある四姑娘山の頂上付近、稜線に浮かぶガイド（撮影 · 和中清）。

吉林省吉林市にある霧淞島の霧氷（撮影 · 和中清）。

Ｑ：今後の計(jì)畫や展望は？

私は、70歳になった年に訪れた中國(guó)雲(yún)南省の自然のすばらしさに驚き、その年から四川省や新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)、內(nèi)蒙古（內(nèi)モンゴル）自治區(qū)などを訪ね、秘境、街、村の寫真を撮り、それを「感動(dòng)中國(guó)100」というサイトで寫真と文を紹介しています。

これまで日本人は中國(guó)の歴史、文化、自然に憧れ、多くの人が中國(guó)を旅行しました。しかし現(xiàn)在は、日本の旅行會(huì)社に行っても中國(guó)旅行のパンフレットすらありません。中國(guó)の美しい自然、秘境、街や村の寫真は、日本人にきっと共感してもらえるのではと思い、このサイトを始めました。

「感動(dòng)中國(guó)100」のホームページ

寫真を見た多くの人からは、「中國(guó)にこんなすばらしいところがあったの。知らなかった」の言葉が先ず、初めに出ます。その言葉をきっかけに、中國(guó)に行ってみたいと思う日本人を一人でも増やそう、それが、自分ができる友好ではないか、そう考えて始めたのが「感動(dòng)中國(guó)100」です。

現(xiàn)在、掲載準(zhǔn)備作業(yè)中の寫真を含めるとすでに86ヶ所を訪れました。これまで新疆、內(nèi)蒙古、四川、雲(yún)南、黒竜江、吉林、河北、甘粛、広東、浙江、福建、湖南、広西、などの省（自治區(qū)?直轄市）に行っています。都市、街、村の數(shù)は數(shù)えきれません。今後は、青海、西蔵、貴州、山西などに行く計(jì)畫です。

Ｑ：「一度は絶対に行くべき」おすすめの中國(guó)の場(chǎng)所は？

たくさんありすぎて、なかなか一つの場(chǎng)所をあげることは難しいですが、四川の亜丁、九寨溝と黃竜、新疆の喀納斯(カナス) 、禾木（フム）、昭蘇（モンゴルキュレ）、那拉堤（ナラテー）と喀拉峻（カラジュン）、雲(yún)南の麗江と香格里拉（シャングリラ）、內(nèi)蒙古の阿爾山（アルシャン）と大興安嶺などです。

雲(yún)南省迪慶蔵（デチェン?チベット）族自治州香格里拉（シャングリラ）（撮影 · 和中清）。

新疆の喀納斯は浄土の地でした。花の咲く山に登り高原を見た時(shí)、ここは浄土だとの実感が湧き、カナス湖のグリーン、森のグリーンの色に感激しました。二頭の馬が山を登っていました。一頭の前足はひもでくくられ、歩くのに不自由で、もう一頭はその不自由な馬に寄り添い、頭を不自由な馬の身體につけながら庇うように山を登っていました。カナスは人も馬もやさしくさせる、まさに浄土だと思いました。

新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)の喀納斯（カナス）（撮影 · 和中清）。

Ｑ：中國(guó)を旅した感想は？

中國(guó)の高速鉄道網(wǎng)がすばらしく発展し、旅が快適になったと思います。湖南省の懐化から北京までの夜行寢臺(tái)高速鉄道に乗りましたが、その寢臺(tái)の快適さには驚きました。

また、旅先でいろんな人にも出會(huì)うことができます。旅の途中で一緒に寫真を撮ったり、私の旅について話をしたり、いろんな楽しみもあります。現(xiàn)地のチベット族青年ガイドと二人だけで登ることもよくあり、彼らとの交流、そのやさしさも支えになり旅を続け、活動(dòng)を続けています。

そして、行く先々の食事、現(xiàn)地の料理の美味しさも印象に殘っています。新疆の烏魯木斉近くの南山で食べた羊の串焼き、蘭州ラーメン、四川のヤクの肉、湖南の唐辛子と魚料理など、行く先々でいろんな料理に出會(huì)えるのも旅の楽しさです。

「心に映る中國(guó)」日本人がとらえた中國(guó)フォトコンテストについて

「心に映る中國(guó)」日本人がとらえた中國(guó)フォトコンテストは、在日本中國(guó)大使館の支援の下、中國(guó)國(guó)際航空公司日本支社と人民網(wǎng)日本株式會(huì)社が共催する寫真コンテストです。 今年で4回目を迎えた同コンテストでは、日本人観光客がカメラで捉えた中國(guó)の姿を旅行や寫真撮影を好む人々や中日両國(guó)のネットユーザーと共有し、交流の場(chǎng)を提供することを主旨としています。同コンテストのホームページはコチラ＞＞

「人民網(wǎng)日本語版」2024年7月12日